香り高き文化の探求:「茶文化」

深センホライゾンスペースデザインによる探求ホール

かつては形式ばったと感じていた日本の茶道文化に、今では自己鍛錬と悟りを求めるプロセスとしての深みを見出す。その深みを体現したのが、深センホライゾンスペースデザインによる「茶文化」の探求ホールである。

このプロジェクトは、設計からオープンまでわずか1ヶ月余りという短期間で完成した。その秘訣は、古代の文人画家たちが友人との交流を描く際に、数画数語でその広大な心情を表現した手法に学んだからだ。複雑なものを単純化し、そのプロセスはまさに茶道の原意に通じるものだった。つまり、香りを味わう前の落ち着きを取り戻すことである。

この探求ホールの設計における最大の障害は、スペースが非常に狭いことだった。全ての機能を部屋に与えれば余裕のあるスペースはなくなり、何も追加しなければデザインは面白みを欠く。そこで思いついたのが、子供の頃に遊んだ紙折りゲームからアイデアを得ることだった。A4用紙を何度も折り、解き、破り、最終的には多数の水平と垂直のスペースを結合し、自由に歩き、互いに交流したり、立ち止まって振り返ったりできる全体的な空間を作り出した。それはまるで3Dの吊り庭園のようだ。各スペースの機能を削減することで、人々は簡単にリラックスと瞑想の状態に入ることができる。これこそが、茶事に最適な状態だろう。

最後に視覚的な表現が行われた。接続紙による間隔の歪みは、私たちが達成したい偶発的な視覚効果であり、全体の部屋には古典的な静けさだけでなく、現代的な活力も与えた。最終的に、紙の表面の質感は細い格子に置き換えられ、幻想的で見える東洋のムードを表現した。

このデザインは、2021年のA'インテリアスペース、リテール&エキシビションデザイン賞でシルバーを受賞した。シルバーA'デザイン賞は、優れた専門性と革新性を示す、最高品質のクリエイティブで専門的に注目すべきデザインに授与される。これらのデザインは、強力な技術的特性と素晴らしい芸術的技巧を持ち、優れたレベルの卓越性を示し、ポジティブな感情、驚き、ワンダーを引き立てる。

このプロジェクトは、設計からオープンまで2ヶ月未満という短期間で完成した。デザイナーは、古代の文人画家が広大な心情を数画数語で表現する手法を思い出し、複雑なものを単純化して、短期間でデザインと高品質な実装を完成させた。そのプロセスは、茶道の原意、つまり香りを味わう前の落ち着きを取り戻すことに非常に似ていた。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Song Han
画像クレジット: Song Han
プロジェクトチームのメンバー: Song Han Hairong Wu Wenxiang Zhou Jianyong Zhu Lingmin Wang Yulan Liao Qian Liu
プロジェクト名: Tea Culture
プロジェクトのクライアント: Song Han


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